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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

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オレはシャワーを浴びたいんです

「はー、やっと次の街に到着だな」
『疲れました…』
「うん、どこかで休憩しような」

ようやく次の街であるライモンシティに到着した1人と1匹。
散々砂嵐で揉みくちゃにされ砂っぽくなっている彼らは早くシャワーを浴びてさっぱりしたいと考える。

『でも、レイのおかげでまた強くなれました』
「そうだね、レベル上げるの大変だったけど」
『アララギ博士にも、久々に会えました』
「うん。ハイパーボール嬉しいなぁ」
『また仲間が増えますね』
「たくさん、ね」

レイはダリアを肩に乗せ街の入り口で立ち止まり談笑する。
色々と会話が弾み、1人と1匹には笑顔が絶えない。

「さて、いい加減行こうか」
『はい』

いつまでもここに立っているわけにもいかないだろうと、レイは歩みだす。
すると前方にいい加減見慣れてきたといってもいい奇抜な格好の2人組み。

「じいさん!あんたが育て屋ってのは知ってるんだ!なんたってオレたちプラズマ団だからさ!」
「いや、それちょっと違うだろ」

プラズマ団下っ端の言葉が聞こえ、レイは思わずツッコむ。
こいつら、時々アホの子発言だよな…。

「俺たち人のポケモン奪ってんだよ。育て屋といったら色んなポケモン預かってんだろ?それをオレらによこせ!」
「なんと言う無茶を!」
「(なんつーか、幼稚園生並だな。言い分が)」

レイが離れた場所からその光景を眺めていると、育て屋だという老人は助けを求めて辺りを見回し。
バッチリしっかり目が合ってしまった。

「あー…うん…」
「おお!強そうなトレーナーさん、助けておくれ!!」

老人かと思わせる素早さでもってレイの許まで走り寄ると、彼の老人は助けを求めてきた。
そのままレイの後ろへと身を隠す。

「はいはい判りました助けますよ…」
「邪魔立てするならお前のポケモンを奪うぜ!」

どうせこいつら絡みだと逃げられないのだと判っているレイは返事が投げやりになっている。
遠い目をしたレイの思考はシャワー浴びたい、ただそれだけであった事を書き記しておこう。

ちょっかいを出してきたプラズマ団はというと、当然ながら圧倒的な差で負けを喫した。







その後勝ったレイ君はおじいさんから自転車をいただきました。
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