またきっと彼は怒る 生体記録 2010年10月07日 そう思っていたら、彼は予想通り怒っていた。 そんなことをぼんやり考えながらレイは現状を見つめてみる。 『この子達はどこの子ですかどうしてまた増えてるんです!?』 『おー、この子美人さんだなぁ』 『は、はずかし・・・』 『・・・・・・』 『なんじゃ、ひめはどこに行きおったんじゃ』 『ここ、どこ?』 一気に賑やかになった光景に、レイは苦笑する。 そんな彼にダリアが詰め寄る。 『レイ、どうして知らない子達が増えているのですか!しかも強い!』 「あー・・・姫さんから、そっちの地方で育ててやってくれって」 『マスター、マスター』 「ん?」 『かわい子ちゃんが泣いてる』 「え、ちょ」 『ひめはん、うちらはもう要らへんのどすか…』 レイたちから少し離れた場所で泣いているゼツ曰く「かわい子ちゃん」は、ホロホロと涙を流している。 かわい子ちゃんことユキメノコのゆきめは先程までは普通であったのにどうしたのか。 「ゆきめちゃん」 『ひめはん、ひめはん・・・』 『ゆき。すまない、レイ殿。ゆきはマスターが大好きだったゆえ』 「いや、それはいいんだけど」 レイが声をかけるもゆきめは聞こえていないのか尚も涙を零し、どうしたらいいのかと困っていたレイを見かねたバシャーモ(ししゃもという名前らしい)が声をかけてきた。 ししゃもはゆきめの頭を撫でながらレイへと説明をしてくれる。 「ゆきめちゃん、別に姫さんは君を捨てたわけじゃないよ」 『わかっています。けれどやはり悲しいのどす。もう、ひめはんと会うことがでけへんのでしょう・・・?』 「んー・・・」 判っているが納得ができないのだろう。 とうとう顔を覆って泣き出してしまったゆきめにどうするかとレイは頭をかく。 と、不意に通信が入る。 「はい?」 ≪やっほー、レイ君!≫ 「姫さん」 『ひめはん!』 いったいどうやって通信をつなげたのか、映し出された画面にはジョウト地方のチャンピオン、そして今回この地に送られてきたポケモンたちの元マスターであるひめが映っていた。 どうやったのだと呆れ顔のレイが名を呼ぶと、それを聞きつけたのか泣いていたゆきめが勢い良く画面を覗き込んできた。 ≪あー、やっぱゆきちゃんはないてたか≫ 『ひめはんひめはん、どうしてどうしてこのような場所にうちらを送ったさかいすか』 『それはわしも気になるのぅ』 『気にならないといえば嘘になるが・・・』 ≪はは、まぁたしかにちゃんと説明しなかったからねぇ≫ 『笑い事じゃおまへん!うちは、うちは・・・』 ≪ん、ごめんね。だからほら、もうなかないで≫ 『だったら最初から泣かせるようなことをするな』 ≪う゛・・・≫ 「姫さん、説明いいんですか」 ≪ああ、そうだった。あのね、あなたたちをそっちに送ったのは---…≫ レイの言葉になんだかんだと話し込んでいたひめは漸く説明を始め、彼女の手持ちだった彼らはそれを静かに聴いていた。 ≪て、ことです≫ 『うちらが、彼のお手伝いしたらええのどすね?』 ≪そうそう≫ 『ったく、それならそうと最初に一言言っておけ』 ≪あ、ちなみに後で二軍が行く予定です≫ 『無視!?』 『彼らも来るの?』 ≪うん≫ 『・・・・・・』 ≪それじゃ、そろそろ切るよ。あんまり長く通信できなくってさ≫ 『そうか』 『しかし、姫と離れるのはやっぱ寂しいな』 ≪なにも絶対会えなくなるわけじゃないよ。こうやって通信できるし≫ 『そうだな』 ≪しっかりレイ君に可愛がってもらいなよ。あと、苛められたらいいなさい≫ 『・・・・・・』 「・・・・・・」 それだけ言うと、ひめはぷつりと通信を切断したようで。 いままで彼女を映し出していた画面はブラックアウトした。 『レイはん』 「ん?」 『さき程はお恥ずかしいトコをお見せしました』 「オレは気にしてないけど」 『どうぞこれからよろしく頼んます』 「こちらこそ、まだまだ未熟なトレーナーですがよろしくお願いします」 そんなわけでSSから三軍を移動。 きっと彼らはこうなるだろうなと思った。 ゆきちゃん可愛いよゆきちゃん。 そして送って早々ランダムマッチ。(ちょ しかしボロボロでした。 なにせアイテム揃ってないからなぁ。 まぁ、言い訳にしかならないんですけどね。 今回一番楽しいと感じたバトルの記録のせときます。 ちなみに敗戦。 バトルナンバー:80-72624-08101PR