Dramatic Record ~Part 1~ 古びた書物の本棚 2009年12月28日 青い空、白い雲。太陽の光に照らされキラキラと輝く白い砂浜…なわけわなく。 太陽に照らされ白亜の白の如く聳え立つのはエリアル学園。 優しい風の吹き込む学園の上空では小鳥や翼を持った精霊たちが楽しげに飛んでいる。 そしてそんな太陽の光を沢山取り入れられるようにと設計されたやたらとでかい窓のあるここは学園の敷地内にある生徒会室。 日当たり抜群の窓辺に設置された推定3人掛けのソファーに座り黙々と、ただひたすらに本の活字を追っている少女の姿がある。 「れーいな!」 そんな一室に上がった声の主はこの学園の副生徒会長、シュウ。 襟足にとどく程度でざんばらに切られた銀の髪と紫の瞳を持つ少年だ。 この部屋の主であり生徒会長であるレイナを呼んだのだが…。 「・・・・・・」 呼ばれた本人は手元の本に夢中なのか反応が無い。 再び静かになったこの部屋に響く音といえばページを捲る音だけ。 「ったく・・・」 ため息を吐いた彼は彼女の座るソファーを回り込み前へと移動する。 そして…。 パンッ!! と、拍手(かしわで)1つ。 その音に流石に気づいたのだろう、活字を追っていた彼女の目の動きが止まった。 「なに?」 「なに?じゃないだろ!」 読書を中断させられて些か不機嫌になったレイナが金の髪をサラリと肩から零しつつ、ようやく顔を上げる。 普段は高く一つに結い上げられている金糸が今日は珍しいことに下ろされている様を見て、ああこれは完全に寛ぎモードだなと、その様子に呆れたようにシュウが言い返した。 「依頼!学園長が呼んでる」 「……珍しいわね」 言うと面倒くさそうに本を閉じて立ち上がる。 気だるげなその美貌が今日もうつくs…いやいやいや、どれだけ彼女が面倒がっているかを伺わせる。 生徒会への依頼は確かに珍しい。 そもそも彼女たち生徒会以上の者が出る依頼自体が少ないのだ。 まぁ、頻繁にあったらそれはそれで大事(おおごと)ではあるが。 「とりあえず、さっさと行こう」 ◇◆◇◆◇ 「っとに、なんで生徒会室と学園長室離れてるわけ?」 「マンモス校だからなぁ。仕方ないんじゃない?」 2人はただいま移動中。 この学園はやたらと敷地が広い。 そのうえ生徒たちの寝起きする寮のある区画、授業を受ける教室のある区画、教師たちのいる区画に分かれているのだ。 幸い生徒会室は教室のある区画なので寮の区画から考えると近くではある。 が、それでもやはり距離があるため歩いていくには少々きつい。 というか区画が分かれている上にそれぞれの区画の面積が広い為正直、いやかなり、面倒。 世の中には移動魔法という便利なものもあるのだが生憎と学園内では禁止されているので使えない。 故にやたらと広い敷地内を徒歩で移動する羽目になってるのだ。 「と、やっと着いた」 「生徒会室も教師の区画のほうにあればいいのに」 「それは俺も思うな」 愚痴を零しつつ学園長室の扉を叩く。 するとすぐに中から返事があった。 「失礼します」 「失礼しまーす」 少し間延びした挨拶はシュウのもの。 彼はいつもこんな調子なので特に誰も気にする様子は無い。 「遅かったねー」 「どこの誰がこんな風に造るのを考えたのかは知りませんがとにかく距離があるもので」 「はは、君のそれも相変わらずだね」 「それはどうも」 にっこり。 レイナの背後に黒いものが見えるのは…気のせいだと思いたい。 肌理細やかな白い肌、日に透かせばきらきらと輝く金糸、大空を切り取ったかな様な蒼い瞳、黙っていれば『清楚』『可憐』が似合いそうなのに。 その実、口を開けば気に入らない相手はとことんその博識の元繰り広げられる毒舌マシンガンにより打ちのめすという、彼女に気に入られなかった相手は恐怖すら抱く性格の持ち主。 そんなこともあり、彼女と学園長は顔を合わせるたびに言葉の応酬を繰り広げているのだった。 (まぁもっとも、『気に入らない相手』でもいくつか種類があるようで学園長は軽い方だが。) 「学園長、そんなことはどうでもいいですからさっさと依頼内容を」 そしてこうやって学園長の秘書に止められるのも毎度の事。 関係の無い、見ているほうはただ苦笑するしかない。 (なにせ下手に首を突っ込めば彼女の毒舌マシンガンの餌食になってしまうのだから。) 「ああ、そうだったね」 「ったく、さっさと用件言ってよ」 いやいやいや、出会って早々毒舌吐いたのレイナだからね!? などと彼女らから目線を外しつつ必死に心の中で叫ぶシュウ青年。 もっとも、付き合いの長い彼女にはこんな心の声も届いていそうだが。 「えーっとね、魔物がちょっと暴れてるらしいんだよねー。君たちにはそれを退治してきてもらいたいなーっと☆」 魔物、ほとんどの魔物は人間にも精霊にも好意的な種族だ。 しかし時々非好意的なものもいる。 そういった輩は大概において何か問題を起こしてくれるのだ。 だからこうして学園には依頼が舞い込んでくる。 「はー…」 溜息を吐いたのはレイナだ。 うっとおしそうに髪をかき上げ非常に面倒くさそうにしている。 相変わらずやる気の無い…。 「自分でやればいいのに」 「いやー、それがねぇ。ボクもこれから別件で出かけないといけなくってね」 他の教師陣も依頼に出てるし。今動けるのって君たちくらいなんだよねー。 などと大人の、学園長らしからぬ口調で言ってくれる。 多分レイナは彼のそんな所が気に入らないのだろうが…。 「とにかく、頼むよ」 「・・・・・・りょーかい」 今自分たちに頼むくらいだ、ことは急ぐのだろうと判断したのか。 彼女は他に言いたいことを飲み込んで承知した。 はい、ということでようやく Dramatic Rcord 始動です。 ちょっとコミカルっぽく書きたかったのですが私には無理でした。 おかげで文章がよくわからないことに…。 努力の結果の産物だと思い生暖かい目で見てやってください。(笑 今回の内容を要約するとまぁ… 『むかつく学園長だけど依頼はちゃんとやってやるよ☆ミ』 的な展開でしょうか。(← いや、レイナちゃんはこんな可愛い性格してませんけどね。 学園長は見たとおり、非常に大人としては軽い性格の方です。 ですが怒ると怖いしちゃんとやるときはやります。多分。(← 計画性皆無、どんな方向に進むのか未定、これからどんどん人増える、いつ終わるのかもわからない。 そんなどうしようもない話ですが私が飽きるか書けなくなるまでやってやろうと思います。 どうぞ皆様お付き合いくださいませ。(笑PR