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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

Dramatic Record ~Part 6~

「んー、今日は何を話そうか」
「せんせー、ちゃんと授業してくださいよー」
「あははー、いつも行き当たりばったりでごめんね☆」

うららかな午後の日差しがさし込むここは、勉学塔の一角にある教室。
室内には所狭しと本棚が設置されており、これまた所狭しと大量に収納された本。
しかし本棚に収まらなかったのだろう、本棚の上や床に雑多と本が積まれている。
そしてそんな室内には約30前後の机と椅子があり、生徒たちが座っている。
机の上には一冊の本とペンケースが置いてあるのだが…使われそうな気配は残念ながらない。
そして彼ら生徒の視線の先には大人らしからぬ仕草を見せる1人の男性教師―――高い位置で一つに結った濃紫の髪とそれより薄い色の瞳、一見すれば女性にも見える彼、コウヤは朗らかに笑う。

「それじゃぁねー、今日は精霊の歴史でもしようかー」

大まかなことは前に話したと思うから詳しいことを順にするねー、と間延びした口調で告げる。

「えー、それって教科書に載ってるんですか?」
「載ってないんじゃないかなー」

あくまでこの教科書は人間の歴史だからね。
言いつつ後ろの本棚と向き合うと一冊の本を抜き出す。
その本はどうやら精霊についてのことが書かれているらしい。

「じゃ、どうやって人間との関わりを持ったのかから行くかー」
「ちょ、普通ここは誕生からじゃないですかね!?」

さっき順を追ってって言ってたじゃないですか!
と、生徒から抗議の声。
しかし当のコウヤは、あははは、と笑っているだけで。
本当に行き当たりばったりと言うか、計画性皆無と言うか。
まぁ、彼はいつもこんな調子なので生徒たちみんな諦めかけているのだが。

「むぅ…それじゃ精霊の誕生から行くねー」
「ははは……」

結局この日の歴史の授業は精霊の誕生の歴史からとなった。






コウヤはこんな感じでいつもハチャメチャだといい。(爆
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