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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

Dramatic Record ~Part 9~

「ちー」

夕暮れに染まる木々の中、1人の少女の声が響く。
その少女は夕日を受け淡い橙色に染まる髪を揺らして何かを探している様子。

「リュィ!」

少女の声のあとに響いたのは可愛らしい動物の鳴き声。
そんな所にいたの?と声のした方を向き目的のものを見つけた少女―――レイナは、鳴き声を発した生き物に「おいで」と手招きをする。

「いい子ね」
「キュー」

呼ばれて少女の許まで来たのは大きな猫か小さな犬ほどの体躯の生き物。
夕日に染まり橙色に見えるが元は白いだろう身体に青藤色の瞳、背には大きな翼を供えた幼竜だ。

「ちー、今日はどうだった?」
「リューィ」
「そっか、翁にねぇ…」

肩に乗せた幼竜の言葉がわかるのだろう。
幼竜の頭を撫で今日のことを話す。

「翁にも一度会いに行かないといけないね」
「リュリュ!」

さ、行こうか。
そう言うと、彼女は幼竜を肩に乗せたまま寮搭へと姿を消した。







番外1で出てきた竜です。
きちんとご登場していただきました。(笑

↓補足。
「ちー」と呼ばれた幼竜は「白九龍(バイクーロン)」って名前です。
レイナ曰く「体が小さいからチビのちーちゃん」だそうですよ。(爆
彼女、普段はチビ助とかちーちゃんとかの愛称で呼んでます。

んでもってちーちゃんは呼ばれたらいつでも飛んできます。
日中は他の精霊たちと遊んでることが多い。
夕方になったらレイナが迎えに来ること判ってるので勉学塔の中庭にいたり。(笑
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