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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

Dramatic Record ~Part 14~

「・・・・・・・・・なぁ」
「ん」
「なんで俺はここにいるんだろうな?」
「・・・手伝い」
「っく・・・」

そんな遣り取りが為されているのはエリアル学園中央にあるグラウンドの片隅。
そこには深い藍の髪と瞳の青年と、赤い髪に漆黒の瞳の青年が立っていた。
そんな彼らの目前ではストレッチをする生徒たちの姿…が見えるはずなのだが。
変わりに写っているのは壮絶な追いかけっこをするリュウオウとエンの2人だ。

「てんっめぇ!待ちやがれ!!」
「止まったらボコんだろ!!?」
「当然だろうが覚悟しやがれ!!」
「ぜってーヤだね!」

必死に逃げるエンを、絹布を槍へと変えたリュウオウが追いかける。
両者とも着かず離れず、槍がギリギリ届かない距離だ。
ちなみにどちらかが手を抜いているわけではなく、それ以上距離を縮められないだけらしい。

「戻ってもいいか?」
「だめ」

コウリュウの担当は本来語学だ。
なのに例の如く今眼前で追いかけっこをしている2人によって連れてこられた。
まぁ、本人も今の時間は授業がないのでのんびりとしていたから問題はないが。

「つーか呼んだのあいつらだろ!?なんで追いかけっこしてんだよ!!」
「・・・喧嘩」

そう、彼ら2人の追いかけっこの原因は喧嘩。
といってもいつもちょっかいを出すのはエンであり、リュウオウがそれに乗ってしまうからこうなるのではあるが。
最終的には先にスタミナの切れたエンがリュウオウに捕まり説教を食らって終わりを迎える。
そして一度始まったこの追いかけっこはエンが捕まらない限り続くので厄介。
今ではすっかり名物となってしまうほどに日々繰り返されている。

「なぁほんともう戻っていいか?」
「人手」
「組み手でも指示しとけよなぁおい!?」

この格闘の授業、何気に生徒の人数が多い。
しかも今現在3人居る担当の内2人が居ないので1人でやるには辛い。
元々手伝わせる気満々だったが余計に返すわけには行かなくなったと。
馬鹿馬鹿しくなって戻っていいかと訊いたコウリュウに、ゴウは実に簡潔な返事を下さった。

「まぁたやってるよあの2人」
「コウリュウ先生、よく言いたいことわかるよな」
「あの人たちも人の事言えないわよね」
「どーすんだよ今日の授業」

ストレッチの終わった生徒たちは彼らの様子を見て苦笑していた。
実はコウリュウとゴウのこんな遣り取りも名物になりつつある。
あの2人と比べるとあまり目立たないのでそれ程でもないが、それなりに頻繁に為されている遣り取りでもあるからだ。

「ったく、俺まで巻き込むなよ!」
「・・・・・・」

結局あの後エンのスタミナ切れにより追いかけっこは終了。
授業は無事にできたがコウリュウによる説教が2人を待っていたらしい。







格闘の授業風景でした。

3回に1回は授業中にエンとリュウオウによる追いかけっこが見れます。
エンはそれなりに体力あるけどリュウオウの方が体力高いので最終的にはリュウオウの勝ち。
ちなみにエンを追いかける時だけリュウオウは普段では考えられない足の速さを見せてくれるらしいです。

それと、ゴウは喋れますが単語だけを言うことが多いです。
この時点で既に会話ではありません。(笑
コウリュウとかエンとかレイナ辺りはその単語から正確に言いたいことを汲み取れるので通訳として重宝されてます。(ちょ


P.S.途中書きが公開になってたの今気付きました恥ずかしいorz
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