小ネタ Dramatic Record 積まれた本 2011年08月04日 「ありがと」 みんなからの贈り物を受け取って、彼女は綺麗な笑みを浮かべる。 俺が送ったのは、彼女を表すものじゃないけど。 でも、彼女にもこうあってほしいと思ったから。 「レイナ」 嬉しそうな彼女の名前を呼んで、手招く。 普段は俺を振り回してくれる彼女は今日はやけに素直に俺の傍へと寄ってきて。 ぐい、と腕を引いてバランスを崩した体を抱き寄せた。 「なに」 「んー…」 いつもなら不機嫌になる彼女は、特に気分を害した様子はない。 だから調子に乗って顔を寄せた。 「好きだよ」 「ふふ、私も」 そのまま、いつもより勇気を出して伝えた言葉に。 俺以上に言葉にしない彼女が答えてくれた。 彼女の誕生日だというのに、俺がプレゼントを貰った気分。PR