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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

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それは責任転嫁と言うのです

「フン!お前らがカミツレの話していたトレーナーか」

拝啓、お母様。
橋を渡りきると幼馴染のチェレン君が変なおじ様に絡まれていました。
ちょっと怪しく感じたので避けようとしたら物の見事に巻き添えを喰ったのですが、どうしたらいいでしょうか。

そんな言葉が一瞬頭をよぎったレイである。
ジムリーダーだと名乗った男、ヤーコンに、なぜこうなるのだとレイは思った。

「歓迎なんかしないぞ」
「いえ、結構です」

続いて言われた言葉にレイはうっかり言ってしまった。
言ってしまってからまずったなと思っても後の祭りだったりする。
怒られるかなと思ったが、話はなんだか予想の斜め上を行っていた。

「跳ね橋を下ろしたせいで捕らえていたプラズマ団が街中に逃げてしまったからな!!」
「え、ちょっ、それ関係ないよね!?まったくオレたちと関係ないよね!?」
『逆恨み…』

そもそも逃げられたのはそっちの不手際じゃないか!と叫んでも誰もレイを責められないだろう。
そもそも降ろすように頼んだのはカミツレだし、実際に降ろしたのは今目の前にいるヤーコンだと思われる。
なのになぜ自分たちが悪いといわれるのか。
これは完全に…。

「「うわ、えげつねぇ『ないです』」」

レイとチェレン、ダリアが共に呟いてもこれまた責められる謂れはない。

「・・・・・・メンドーだな」
「!」

あのチェレンが、なんかとにかく澄ましてて保護者っぽいけどそんな事言わなさそうなチェレンが!
面倒って言ったよ!!
チェレンのそんな姿など滅多に拝めないゆえか、レイの驚きベクトルが違う方へと向いてしまった。

「端を降ろしてくれて感謝していますけど、それとは無関係ですよね?」
「何とでも言え」
「・・・・・・・・・」

直球!直球来たよ!
スパッと切り込んだチェレンの言葉は、ヤーコンによってバッサリと切り捨てられた。

「大事なのはお前たちが来た…そしてプラズマ団が街中に逃げていったということだ」
「(うわきたフラグ!めちゃくちゃ乱立してるよフラグ!)」

この瞬間、彼らが逃げられないことは確定した。

「自分でも強引だと思うがお前らもプラズマ団を探せ。凄腕のトレーナーなんだろ?」
「自覚してるんかよ!!」

最後にヤーコンは(主にチェレンを)煽って街中へと消えていった。

「そうだな…プラズマ団を見つけ出したらジムで挑戦を受けてやるぞ!」

と言い残して…。







なんて気難しいお方だ^^
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