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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

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肩透かし

「お揃いのようですね。ですがここにはお探しのライトストーンはありませんよ」

古代の城の奥、ここに伝説のドラゴンの一体レシラムの眠る姿であるライトストーンがあるかもしれないと訪れたレイたち。
しかし先に来ていたプラズマ団たちはここを探したようで、ゲーチスにここには無いといわれた。

「(砂にまみれて砂に埋もれて埃っぽくなったのに…)」

アデクとゲーチスの会話を聞くとも無しに聞きながらレイは心の中で文句を言う。
おまけに城の中には回復してくれる人は居ないしダリアは瀕死になりかけるし、下っ端とも散々対戦させられたし。
苦労したというのにここには無いなど肩透かしもいいところだ。

「ところで」

ゲーチスはアデクとの会話は終わりとばかりに話題を変える。

「おめでとう、レイ!アナタは我らが王に選ばれました。あなたがこのままポケモンと共存する世界を望むなら伝説に記されたもう一匹のドラゴンポケモンを従え我らの王と戦いなさい」
「(なんか、コイツに呼び捨てされるの嫌だ)」

どんな状況下でもレイはレイであった。
そういえばと、レイはゲーチスの言葉を聞き流しながらリュウラセンの塔でNに言われたことを思い出す。

「ボクはこのゼクロムと共にチャンピオンを超える。ボクを止めたければもう一匹のドラゴン、レシラムを見つけることだ。ボクはキミが目指す世界の不確定要素になれるだろうか?待っているよ、レイ…」

そう言ってゼクロムに乗り飛び立った彼の姿を思い出す。
まったく、この世界において頂点に立ちたいというならなぜ自分をけしかけるのか。
彼の本心はなんとなく察しているが、ここまで引っ掻き回されればそう思いたくもなる。

レイが少し前のことを思い出しているうちにゲーチスの話は終わったようで。
彼はレイの脇を通り過ぎ城を後にした。







Nの言葉はうろ覚え。(←
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