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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

Dramatic Record ~番外 5~

久々のドラレコ番外編です。


↓↓ 今回の内容 ↓↓

本編から約3年前の話となっております。
つまり過去話。
本編も一段落していることですので思い切ってやってみることにしました。

ちなみに、シュウが結構…可哀想な事に。
そういえばこいつこんな性格だったよなと管理人自体書いてて思ったくらいです。

そんな可哀想な彼が登場している話ですが、読んでみたいという方はどうぞ。
見た後の苦情は受け付けませんのであしからず。(笑



 

「ヘタレ」
「意気地なし」
「ぐぅ…っ!!」

言葉と言う名の刃がドスドスと音を立ててその繊細な心に突き刺さったシュウ少年は、悲痛な声を上げて床へと崩れ落ちた。

「幼い頃からずっと居るくせに」
「なんでこんなに奥手なんだか」

はぁー…と溜息を吐くのは床で崩れ落ちているシュウの幼馴染たち。
サヨとレイナ作成の本日のおやつ、季節の果物をふんだんに使ったミルフィーユを突きながら吐き出された言葉はいっそ見事なまでの毒舌。
本人を目の前にして彼ら(主にシュウと歳の近い者たち)は遠慮も容赦もなく言いたい放題である。
ちなみに本日彼らは休みであるのでシュウの実家に来ていたりする。

「どうせ、どうせ…」

未だ床に手と膝を突いたままな彼はたしたしと可愛らしい音を立てつつ小さく恨み言を呟いている。

「レイナちゃんも、何でこんなのが良いんだろ」

ミルフィーユを口に運びコウヤがポツリとこぼす。

「まぁ、財力はあるしねぇ。あと容姿も」
「いや、アイツはそれくらいで人を判断しないだろ」
「だから謎なんだろー?」

上から順にルリ、コウリュウ、エンと続く。
まだまだ止まることのないヘタレ男中傷会(後に話を聞いたレイナが名付けた)は確実にシュウの心を抉っている様で、とうとう耐えきれなくなり床へと撃沈した彼の目尻には涙が溜まっている。
ぐすぐすと泣く姿は涙による頬の上気も相俟って非常に……まぁ、つまりはそういうことである。(詮索するのは野暮というものだ。)

「はぁ……」
「これでもうちょっと根性があったら、ね」
「まったくだな」
「………ダメ、ダメ」

その言葉が止めとなったのか、涙を流す彼からは何の言葉も聞こえなくなった。
哀れシュウ少年、13歳の夏の出来事。



==========

●補足

シュウ⇒レイナへの恋を自覚。しかし行動に移せず。
レイナ⇒シュウの事が弱冠気になる様子。しかし恋の自覚0。
周囲⇒やきもきしつつ見守り隊。(爆
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