Dramatic Record ~番外 8~ 古びた書物の本棚 2010年06月06日 ●内容 レイナとシュウの出会い編。 6,7歳くらいの時の話です。 「…女の子?」 「ああ、拾ったんだ」 久々に帰ってきた父を出迎えるため玄関へ赴いたオレと母が見たものは、父の腕に抱き上げられた少女だった。 「まぁ、連れて来てもよろしかったので?」 「どうやら家族が居ないようでね」 少女を見やった母が父と話をしている。 オレはそんな両親のことなど気にする事無く父の腕の中に居る少女を見つめる。 視線の先に居る少女はというと、眠っているのか瞼を閉じてピクリとも動かない。 陽の光を受けてキラキラと輝く少女の髪は綺麗な金色で、きっと今は閉じられているその瞼の奥にある瞳も綺麗なのだろうと思った。 どんなに綺麗なのだろうと考えただけで胸が高鳴るのを不思議な感覚でいたオレは、それがなんという名を持つ感情なのかこの時はまだ知らない。 この感情が『恋』だと知ったのは、これより数年後の事となる。 ◆◇◆◇◆ 「レーイナ!」 「……」 中庭の一角、立派な樹の根元にその子はいた。 オレの声を無視して手元の本を読んでいる少女---レイナが、オレたち家族の一員になって早3日、彼女はほとんど会話をしてくれません。 それはオレだけに限らず父様や母様、邸で働いている他の人も同様のようだ。 おまけに部屋から出ようとせず、母様に部屋の外へと放り出されていた。(ここに来てからこの子は何かと篭ろうとするのだ) だから俺たちはそんな彼女を心配して構おうとするのだが、関心の本人がこれの為中々進展しない。 「ね、本ばっか呼んでないで遊ぼ」 「……」 っく、今日もダメか。 レイナは変わらず本から顔を上げない。 ここで無理に付き合わせようとするととんでもない威圧が来るのでしない。(昨日それをやって殺気もプレゼントされてしまった) 仕方がない、とオレはレイナの隣に腰を下ろす。 「レイナ、その内いっしょに遊ぼうな」 「……」 まだ今はダメみたいだけど、その内きっと…。 ========== 出会った当初は諸々の事情により無口でした。(← この無口ガールが毒舌女帝になるのか…。 親の作者もビックリな変身っぷりです。(笑PR