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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

Dramatic Record ~Part 23~

「えー、ルリねぇ、そんなことしてたの?」
「まぁ、たまにはいいかなぁって」
「よくはありませんよ。コウリュウ様、泣いておられましたよ?」
「う゛……」

カチャ、と音を立てて置かれたのは淹れたての紅茶が湯気を立てるティーカップ。
彼女たちが今いるここは、学園内にある医務室のテラス。
なぜ医務室にそんなものがあるのかというと、此処がカウンセリング室も兼ねていたりするからだ。
生徒たちのためにとあらゆる環境を整えられているこの医務室は、学園に属するみんなの憩いの場ともなっている。
そんなこの場所でのんびりとお茶会を開いているのは、ここの医師である女性2人と、生徒である少年が1人。
少年、黒い髪を揺らし翡翠の瞳を細め笑うこの子の名はリュウ。
女性2人のやりとりにクスクスと笑い声を上げている。

「サヨねぇ、ルリねぇにそれはイミないよー」
「そうそう」
「ですが、リュウ。こういうことはちゃんと言っておかなければ。ルリ様も、あまり皆様を困らせることはしてはいけませんよ?」

毎度毎度なにかをしでかすルリに、無駄だとは判りつつも窘(たしな)める事を止めないサヨ。
何かをやらかすその度に生徒や他の教師から泣きつかれるコウリュウやレイナは半ば諦めているらしいが、元来生真面目な正確のサヨは諦められないらしい。
こうやっていつも窘めるのだが、その効果が現れることは今までも、そしてこれからもないだろう。

「実害がないからいいものの、心労を考えると相当だと思いますが…」

誰の、とはあえて言わないでおこう。

「んー、そこまで柔じゃないでしょー」
「でもでも、タイヘンなのにかわりないよね」
「いい加減悪戯から卒業なさればいいのに…」
「えー、でもさぁ、あの2人ってほんと反応楽しいんだもん」

だから止められないのよねー♪
などと言われれば、もうため息しか出ないわけで。
コウリュウとレイナの苦労が続くのは先ず間違いないだろう。







あれ・・・・・・?
3人で楽しく談笑のはずがどうしてこうなったのかな。

ちなみにリュウは2年生です。
授業中の・・・はず・・・あっれぇ?
まぁ、深く考えないことにしましょう。(爆

それにしてもほんと、コウリュウって苦労人だよなぁ。
レイナちゃんはルリ関係と学園長くらいしか人的苦労はなさそう。(笑
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