Dramatic Record ~Part 54~ 古びた書物の本棚 2010年08月12日 青い空、白い砂浜。燦々と照りつける太陽の光とキラキラと輝く澄んだ水面。 浜は多くの人で溢れかえり、楽しげな声が響く。 「というわけで、本日の依頼だ」 「なにが『というわけで』ですか!」 「先生、説明はちゃんとした方がいいと思います!!」 突然海へと連れて来られたかと思いきや、何の脈絡もなくこれまた突然に言い渡された言葉に、エリアル学園の学生総勢14名は一斉に連れてきた張本人たちへとブーイングをかました(内2名はひたすら沈黙していたが)。 「あー…今回の依頼は砂浜の警備とちょっと暴れてる魔物の退治だ」 生徒に同行していた(というより連れて来た張本人なのだが)教師2人のうちの片割れ、銀の髪を適当に結い上げ日差しが眩しいのかサングラスをかけている青年、ビャクヤが依頼についての説明を始める。 「先ず前者だが、こっちはどうも今年のバイトが間に合わなかったらしくてな。急遽学園に依頼として持ち込まれたんだ。ちなみに人数の要るものだから暇そうな奴を出来る限り集めてほしいとのことだな」 それで10人、この依頼に当たってもらう。 と、手元の依頼書を見ながら言う。 あまりの依頼内容にくず折れる者や文句を言うものが出たが、それは致し方ないだろう。 「それから、2名は海の家でお手伝いな」 「そんな事まで!?」 さらりと言われた追加情報に、依頼の本来の目的って何だっけ…と本気で考えてしまったとかなんとか。 とにもかくにも一気に彼らのやる気が削がれてしまったらしい。 「あ、先生!」 「ん?」 「あとの依頼って…」 「ああ、それな」 彼らの中で逸早く復活したらしい生徒が手を挙げながら問いかける。 そんな生徒の質問に答えたのはここに来て一言喋った後から沈黙を通していた先生だった。 日焼けしないためなのか薄手のパーカーを羽織り(その中は素肌のようだ。おまけにしっかりと下は海水パンツを履いている)、帽子とサングラスをかけている青年、コウリュウは、やはり暑いのだろう頬を流れる汗を拭いつつ、ビャクヤから奪うと書いて受け取ると読んだ依頼書を片手に説明の続きをする。 「そうもこの沖合いでリヴァイアサンが連日暴れているらしくてな。こっちはレイナとシュウ、お前ら2人が指名されてるからちょっと行って退治て来い」 「………」 「やっぱりか」 着いた時からひたすら沈黙を保っていた2人に全員の視線が集まる。 レイナは未だに沈黙を、シュウは大きな溜息と共に心底嫌そうな声でぼやく。 実は彼らがいる砂浜から見える沖合いに現在進行形で件の魔物が暴れている姿が見えている。 レイナとシュウはその光景を目にした瞬間ソレから目を逸らしひたすら見ないようにしていたというのに。 嫌な予感はこの2人の場合ほぼ100%の確立で当たってしまうようで。 ちょっとそこまでお使いに行って来いと言うかのごとく軽いノリで言われ、肩を落としたのも仕方のないことだった。 「それじゃお前ら依頼の内容はわかったな?各自準備をして持ち場についてくれ」 『はーい』 最後にビャクヤが締め、彼らは一時解散となった。 と言うことでやってまいりました海話。 先ずは依頼です、これをこなさないと遊びもくそもありません。 レイナとシュウは有無を言わさず魔物退治。 この2人(特にレイナ)ほど適任者はいないよきっと!(← 砂浜の警備と海の家のお手伝いを誰がやるのかはきっと阿弥陀かくじ引きで決めたと思われる。 適当万歳。(お待ちPR