にゃんにゃんにゃんでぃ 管理記録 2011年02月22日 朝起きて鏡を覗いて。 移りこんだ自分の姿に零れた声は。 「う、ぅにゃ…」 パニックを起こす頭に比例してか。 常なら決して話すことはない、舌足らずな声だった。 静かな朝に突然響いたのは、乱暴に扉が開けられる音。 その音により強制的に覚せいを促されたのはこの部屋の主である青年であった。 「な、にぃ…」 バタンと激しく扉が音を立てた後、すぐに襲ってきたのは腹部への衝撃。 それに小さく呻いた後覚醒しきらない脳に送られた映像は、自身にしがみ付く金色の姿。 しかしその姿にはいささか違和感があり。 未だぼうっとする頭でもってどこが違うのかを考え。 「れぃ、な…?」 違和感の正体は。 金色の髪の間からふるふると姿を覗かせる獣の耳と、不安を表すかのようにくたりとする尻尾であった。 「んで、どうして真っ先に来るのが俺の部屋なんだ」 「うぅ…」 あの後しがみ付く金色を宥めすかして引き剥がし、自身もなんとか覚醒して起き上がった青年――深海のような青い髪と蒼穹の瞳を持つコウリュウは、目の前に大人しく座る金色に事の説明を求めた。 曰く、朝目が覚めたら獣の耳と尻尾(形状からして恐らく猫だ)が生えていたらしい。 それは判った。 しかしなぜ、そこで助けを求めに来るのが自分であるのか。 普通は違うだろう、普通は。 「で、なんで俺なんだ」 「だって…」 再度じろりと睨め付けると、金色は居心地悪そうに視線を彷徨わせ。 俯いたかと思うと小さな声で何かを呟く。 耳を澄ませて聞いてみると。 「シュウには、絶対見せられにゃいもん」 「………」 「それに、サヨにゃんはルリっぺにばれるし…他は頼りににゃらにゃさそうだし…」 「だからってなぁ…」 言葉の端々がしっかりばっちり猫のようになってしまっている金色に。 コウリュウはがくりと項垂れる。 「俺、朝には弱いのに」 「それは、ごめん…」 まぁ起こされたのは仕方ないかとつぶやいて。 とりあえず、次の行動は決まった。 シュウに面倒でも見てもらえ! にゃ、にゃんで!? うん、ごめん。PR