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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

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Dramatic Record ~Part 52~

「レイナは俺の!誰にも渡す気はねぇ!!」

そう声高らかに宣言した彼に、一同は再び固まらざるを得なかった。


◆◇◆◇◆


彼の上の中にいる彼女は頭一つ分高い彼の顔を見上げたまま惚けている。
彼女としてもシュウの言動は予想外だったらしい。
そんなレイナの様子など気にせず、シュウは尚も言い募る。

「レイナは俺のものであって他の誰かのものではないしましてや愛を囁くなんて論外!口説いていいのも惚れていいのも隙や愛してるって言うのも抱きしめるのもキスしていいのも全てまるっとなにもかも余す事無く俺の権利であって誰かにやった覚えなんてないんだから近づくな!」

彼は句読点をまったく挟まず一息のもとに言ってのけた。
熱烈なその言葉に、聞かされたこちらが申し訳なくなりそうだ。

というか普段のヘタレはどこへ行った!?
ヘタレを返上し愛する少女を抱きしめ言った彼に呆れればいいのか驚けばいいのか、様々な感情が混ざり合い複雑となったそれが一同の心の中で渦巻いていた。
腕の中のレイナはあまりのことに顔を羞恥で真っ赤に染め上げている。
これはまた実に珍しい光景(何せあの女帝がデレているのだ!)に釘付けとなっている一同はもうどうにでもなれと思い始めていた。
レイナに告白まがいの事をした男性もまさかのことに呆気に取られている。

そんな一同を余所にシュウは尚も言い続けていた。
一体いつ終わるのだと思いはするが、余計なことを言って馬に蹴られるのは誰だってごめんこうむりたい。

今も間近でシュウの科白を聞かされ真っ赤になっているレイナには悪いが、一同はそっと手を合わせると1人、また1人と食堂へと姿を消した。


「ところでさ…」
「どうしたんだ?」
「あの2人ってようやく付き合い始めたんだ?」
「あー…らしいよ」
「へぇ…」

そんな会話が生徒たちによって成されていたとかなかったとか。

お題No.21







女帝、耐え切れずに真っ赤になりました。
ヘタレが本気を出すとこうなるんですね、暴走状態万歳。(←

彼はこの後気が済むまで男性相手に永遠と(レナを腕の中に閉じ込めた状態で)語り続けました。
両者共にご愁傷様です。
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