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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

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それが全てを台無しにしているんだよ

「・・・・・・それにしても」
「んー?」
「チャンピオンが言っていたトレーナーにとって強い以外に大事なことってあるのかい?」
「(・・・おや)」
「考えても、わかるわけないよね。メンドーだし、さっさと中を捜索しよう」

チェレンが零した言葉に、おや?と首を傾げる。
チャンピオンに会ってからの彼の言動にはどこか今までとは違う感じがする。
しばしそれがなんなのか考えて、レイは違和感に気付いた。

「ぁぁ…」
「どうした?」
「いや、なんでもない」

それは、彼の抱いていた思いが変化したから。
今まではただ単に強さだけを求めていた彼が、チャンピオンに会い話を聞くことで少しずつ変わってきているのだ。
これはいい変化になるだろう。
このまま変われと、レイは思う。
強さだけが全てではないとわかってほしい、どんな在り方があるのかを知ってほしい。
だから、早く変わってくれよとレイは心の中で呟いた。

しかし。

「なぁ、チェレン」
「なんだ」
「いくら良いことを言っていてもさ、コレはちょっとなぁ。絶対全てを台無しにしていると思うんだ」
「っ!」

コレ、といって腕にしがみ付くその体勢を指摘してやった。







レイは子供体温であったかいといいと思います。
冬はこうやって暖取りしてるんだよ。(←
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