忍者ブログ

刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

Dramatic Record ~番外 13~

●内容
12話の続き。
最初に補足しておくとファゼは魔道書を媒体とした魔法攻撃。
エミリアは召喚術とウィップによる間接的、物理的な攻撃。
レイは4限目の授業は本来なら別なのだがSクラスでやること無いからシュウの授業に参加してる。
ちなみにレイの料理は母親直伝。



 





A.M 10:55~

こちらただ今実習場の片隅にて、シュウがレイに髪を結ってもらっている。
彼女はどうも不器用なところがあるから自分では上手に結えないようだ。
そういえばレイがいない日は髪を下ろしているか適当に一纏めだった。

「終わったぞ」
「ありがとー」

― あら、可愛いですわね。
― アイツ器用だな…。

シュウは三つ編みをさらにアップにしてもらったようで、頭の後ろで三つ編みが一纏めにされている。
使った櫛を片付けるレイの横でシュウは満面の笑みだった。


A.M 11:00~

レイがSということもあり、俺とエミリア含めシュウの3人はレイから体術を教えてもらうことに。
そもそもゴウ先生は身が持つかわからないので…。
話を聞くとシュウはこの時間護身術と接近戦の基本をやっているらしい。
俺もエミリアも遠距離型なので接近戦になった時の対応法を教えてもらおうと思う。
・・・・・・のだが。

― きつい!予想外にハードだぞ!?
― た、体力が!

「あーい、大丈夫か?」
「はい、水」

レイに組み手を教わりながらやってみたが結構体力が必要なようで、俺もエミリアも完全にへばっている。
エミリアの相手はシュウだったがさすがと言うべきか、彼女はほとんど息を乱していない。
レイについていけるだけの事はあると思った。
俺たちも、基礎体育を取るべきか。
武器や魔法に頼りすぎるのは良くないと痛感した時間でした。


P.M 00:00~

5限目は武器術らしく、俺たちは着替えず中庭へ来た。
この時間ここには人がほとんどいなくなるらしくとても静かだ。
レイが持っていた重箱を下ろし、俺たちもそれを囲むように腰を降ろす。

「リューィ」
「デュイ!」

と、どこからともなく2匹の幼竜が。

― あれってたしかレイの…。
― ちーちゃんとくーちゃんですわね。

2匹はレイの肩に止まると(重くないのだろうか)頬へとその頭を擦り付けている。
とても懐いているようだ。

「はい、どうぞ」

レイと2匹の様子を見ていた俺とエミリアに、シュウが重箱から取り分けたものを渡してくれた。
俺たちはそれに礼を言いながら受け取り一口食べ…。

― おおお!なんだこれうまい!!
― 主夫になれますわ…。

「どう?レイのご飯美味しいでしょ」
「なんであいつこんなに料理上手いんだ」
「・・・・・・さぁ?」

そこまでシュウは知らないようでした。
PR