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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

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play24

チャンピオンロードを抜けてようやくたどり着いたポケモンリーグ。
大きく、そして見上げるほどのそれは暗がりに浮かび上がる宮殿の様。
一先ず、とオレはリーグのポケモンセンターで手持ちの回復をする。

「さ、いよいよだ」
『はい。やっとここまで来ましたね』

オレの眼前には、各四天王の部屋へと続くという4つの通路。
これから四天王へと挑み、そしてチャンピオンの許まで行くのだ。
気を引き締めて、オレは手近な通路へと進んだ。

シキミさん、レンブさん、ギーマさん、そしてカトレアさんと順に倒していく。
そしてカトレアさんから中央の像がチャンピオンの許に繋がっていると聞き、そこから更に先へと進む。
像が足元の床と共に降下した時はさすがにちょっと驚いた。

なにはともあれ辿り着いたチャンピオンの許、オレは目を見開く。
だって、そこにいたのはアイリスちゃんだったから。

「ようこそ、私がチャンピオンのアイリス!」
「……チャンピオン、だったんだ?」

唖然とするオレに、アイリスちゃんは悪戯っ子のように笑ってそうだと言う。
たしかに彼女がチャンピオンだったことにも驚いたけど、あの衣装にも驚いたのはここだけの秘密だ。

「それじゃ、はじめましょう!チャンピオンアイリス、貴方に勝ちます!」

高らかに響いたアイリスちゃんの声により、ポケモンリーグチャンピオンとのバトルが始まった。


*****


バトルには勝った。
みんなが強いのもあるけど、オレの想いにちゃんと答えてくれるから。
だけど、Lv60にも満たないサザンドラが手持ちって解せない。

バトルに勝った挑戦者は殿堂入りというものをするらしい。
オレは派手な仕掛けで現れた階段をアイリスちゃんに背を押されて登る。
そして潜った扉の先にはモンスターボールを設置する台。

「その台にモンスターボールを乗せて」
「は、はい」

なんだか緊張してきた。
緊張なんてほとんど無縁だったのに、やっぱり殿堂入りというのは緊張するらしい。

殿堂入り登録のためのマシンが起動する。
それはモンスターボールの情報を読み込み、頑張ってくれた手持ちたちを登録していく。
そして最後にオレのトレーナー情報を登録して、殿堂入りの手続きが完了した。

「殿堂入りおめでとう!」
「ありがとうございます」

再びボールを腰のホルダーに装着したオレに、アイリスちゃんが言祝ぎをくれる。

「殿堂入りしたからと言って、これが終わりじゃないわ。むしろまだ始まりなんだから!」
「始まり、ですか」
「そう!この世界は広いわ。だからもっと、旅をして色んな世界を見て」
「そうするつもりです。まだまだ行ってない場所が沢山あるから、リイヤ達と行ってみたいと思ってるんで」
「そっか。あ、それと!またポケモンリーグに挑戦してよ!もっとポケモンを鍛えて、今度は負けないんだから!」

アイリスちゃんの言葉に、オレは苦笑で返すことにした。
今回だってギリギリな節があったのに、次挑戦する時には強くなってるのか…。
これは、オレも手持ちのレベルを上げて挑まないとな、と苦笑の下で考える。

そしてオレは絶対また来てね、というアイリスちゃんと四天王のひとたちに見送られ、ポケモンリーグを後にした。
目指すはヒオウギ、オレの家。
早く母さんにこのことを伝えてあげなくちゃとよつはを急かして飛び立った。
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