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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

Dramatic Record ~番外 11~

●内容
番外10話の続き。
性転換ネタです。
レイ君はレイナちゃんと違って非常にらしいというか、躊躇いが無いです。
レイナちゃんも男らしいですが女らしさがどこか欠落していますがこっちはどこまでいっても男らしいです。
とりあえず、こっちの方が書いていて非常に楽しいのは間違いない。(←



 





A.M 6:30~

軽くなどとは決していえない程度に朝の鍛錬を終えた2人はシャワーで汗を流すと食堂へ向かった。

― なぁ、エミリア。
― なんですの。
― まだ朝食の時間には早いよな。
― ええ。一体次ぎは何をするのかしら。

そのまま歩みを進めた2人は、途中レイがイスを1つ持ちカウンターへ。
あの、レイさん。そのイスはどうするつもりなのですか。
と思ってたら、それをカウンター前に置き…シュウがそれに座る。
さすがレイ、シュウへの気遣いはいつ何時も忘れないようだ。
その優しさをもう少し俺たちにも向けて欲しい(それでも近しい分他人より優しくされている自覚はある)。
レイはシュウがイスに座ったのを確認すると、カウンターからひょこりと厨房に顔を覗かせた。

「おばちゃんたち、おはよ」
「はい、レイ君おはよう」
「シュウちゃんもおはようね」
「おはようございます!」

彼らはとても親しげに挨拶している。
シュウなんかは頭を撫でられてご機嫌だ。

「今日はどんなメニューで?」
「今日はねぇ~…」

と、食堂のおばちゃんたちが挙げていくメニューの内容から推察するに昼食だろうか。
こうやって改めて聞いていると日々どれだけのメニューが用意されているのかがよくわかる。
食堂のおばちゃんたち、毎日美味しい食事をありがとう。

「それじゃ今日は仕込みでいいか」
「毎日ありがとうねぇ。今日もよろしく頼むよ」
「なんてことないさ。毎日厨房借りてるお礼だし」

・・・・・・・・・んん?
ちょっと待て、この会話はまさか。

「そのまさかだよ」

怪訝そうな顔をしていたのだろう、シュウが答えてくれた。
曰く、「お弁当を作るのに厨房の一部を借りるそのお礼に昼食のメニューのお手伝いをしている」そうだ。
弁当って、手伝いって、弁当を食べているのは知っていたがそれがレイの手作りでしかもお手伝いをしているとか今日初めて知ったぞ。

「だって言ってないもん」
「・・・・・・」

そりゃそうだ。

― あ、レイが厨房にはいっていきましたわ。
― お、本当だ…って!?

思わず、俺は盛大に噴出してしまった。
エミリアも目を丸くして驚いている。
厨房に入ったレイはおばちゃんたちに何やら手渡され、それを広げて見せてくれたのだが。
なぜフリルエプロン。しかもピンク。
そしてをれを何の抵抗も無く着ける辺り…。

― 慣れきっていますわね。
― 男としてのプライドとか無いのか!

「あ?たかがフリルエプロンだろ。べつに恥ずかしがる必要性も無い」

そう言い切った彼はとても男前でした。
ちなみにこれ、おばちゃんたちが提案し面白がったシュウが用意したらしい。
さすが皇帝、シュウ絡みだと彼はどこまでも男らしかった。
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