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刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

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Dramatic Record ~番外 15~

●内容
14話の続き。
これで終わりです。



 





P.M 4:30~

本日の授業は全て終わり放課後ですわ。
今私たちは西南の、温室のあるほうに向かっていますの。

― 嫌な予感しかしませんわ。
― 奇遇だな、俺もだ。
― ・・・・・・。
― ・・・・・・。

「ルリ、サヨ!」
「おーっす」
「来ましたね」

温室の前で待っていたのは先程会ったばかり(薬草学でだ)のルリ先生とサヨ先生ですわ。
2人はエプロンと手袋、バケツを持って並んでいるようですの。
レイとシュウは2人に挨拶をすると何かを受け取り……。

― なぜわたくしたちにも渡しますの!?
― 園芸ルックになれと!?

「ほらはやく準備してー」

ルリ先生に促され、仕方なしにエプロンと手袋をつけましたわ。
わたくし、こんな格好になるのは初めてですのよ。
準備をしている時にレイが髪を結い上げてくれましたの。
ありがとう、レイ。

「おう、危ないから気をつけろよ」

・・・・・・聞かなかったことにいたしますわ。
主にわたくしとファゼの心のために。

「さ、ちゃんと着いてきてね。はぐれるとヤバイから」

― ・・・・・・。
― ・・・・・・回れ右していい?
― ダメですわ。

思わずファゼの襟首をつかんでしまいましたのよ。
逃げようとするファゼはレイに任せてルリ先生たちの後ろをついていくと、思っていたのとは違う第2温室でしたわ。
わたくしたち、第4か第5温室に連れて行かれると思っていましたもの。

― 第2でよかったですわ。
― だな。

「はぐれるとヤバイってのは間違ってはいるかもしれないってことだよ」
「温室自体密集してるからな。昔間違えて入った奴がいるらしい」

― 絶対にはぐれませんのよ。
― 同感。

「着いたわよー。今日は薬草の手入れね。あんたたちも、いい経験になるからやっときな」
「ここには危ないものはありませんから安心してくださいね」

その後わたくしたちは言われたとおりに薬草の手入れをしましたの。
レイとシュウは手馴れているようで手つきが良かったですわ。


P.M 7:00~

あとは夕食と入浴くらいですわね。
今わたくしたちは夕食中ですの。
ここでもわたくしたちはレイとシュウの仲のよさを見せ付けられましたわ。

― もうお腹いっぱいですのよ。
― ・・・俺もだ。

わたくしたちは結局2人が食べ終わるまでそれを見せられましたの。


P.M 9:00~

「やっと終わった…」
「もう二度としませんのよ」

学生塔最上階の談話室にて、疲れきったとソファーにくったりしているファゼとエミリアの姿。
2人の前には机の上に散らばった報告書が置かれてる。
一日分だというのにその量は多く、今日一日の彼らの労力が窺えた。

「今日はもう寝よう」
「賛成ですわ」

そう言って各部屋へと2人が向かった後、静かに談話室の明かりが消えた。
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