忍者ブログ

刻の本

古びた本は 今も昔も刻(とき)を刻む。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Play14

アクロマさんと分かれてヒュウ兄たちを追いかけたオレ。
たしかアクロマさんが分かれる時に南の防波堤に行くといい、と言っていた気がする。
二人が走って行った方もたしか南で、だからオレはその防波堤の方までやって来ていた。

「えーっと…どこだろう」
『マスター』
「ん?」
『あそこから、波動を感じます』

リイヤに呼び止められ、示された方を向く。
そこには大きな船が停泊していた。
早速と言わんばかりに、オレはその船へと乗り込む。

果たして、その船にはヒュウ兄たちが居た。

「この船…」

ヒュウ兄はなぜ冷たいのだと呟いている。
たしかに、今の季節は秋とは言えまだ日差しが暑い。
なのにこの船はまるで何かに冷やされていたかのようにひんやりとしている。

「それに…」

チェレンさんがこっちを向いて言葉を繋ぐ。

「古い帆船の偽装しているけれど、そんなわけないよね」

たしかに外観は帆船であった。
しかしいざ乗り込んでみると、その内装は機械に固められており、とてもではないが帆船とは言い難い。

「そんなこたあどうでもいいだろ!コテンパンにされるお前たちにはな!!」

何処からともなく、そう声が聞こえる。
そして振り向いた先には、プラズマ団の下っ端。
更にその奥からは他の下っ端たちも現れ出した。

そして気付いた時には、オレ逹は周りをプラズマ団に囲まれて逃げることもできない状況。
しかし、そんなことで怯えるような人はここにはいない。

「これで全員か?もっと出てきてもいいんだぜ」

ヒュウ兄がプラズマ団を挑発する。
しかし彼らもそんな挑発に乗るほど簡単ではないようで、笑い飛ばされてしまった。

そして3人から1人へとばらけさせられ、彼らの相手をすることになった。


*****


順調に、チェレンさんと合流できてからは2対2でプラズマ団を倒していく。
そしてヒュウ兄とも合流し、ようやくすべてのプラズマ団を倒した。
倒した彼らにヒュウ兄がチョロネコの事を訊こうとしたとき。
プラズマ団の背後からロットさんによく似た服装の老人が現れた。

「あなたは冷凍コンテナで震えていた…たしかヴィオ!」

どうやらチェレンさんはこの老人、ヴィオさんを知っているらしい。
ヴィオさんもチェレンさんを知っているようで、また計画を邪魔する気かと唸っている。
そしてヴィオさんがダークトリニティとかいうものにオレ逹をつまみ出せと言った瞬間、目の前にプラズマ団とはまた違った黒尽くめの男性が現れた。

「うわ!?」
「悪いが、降りてもらうぞ」

どうやらこの人たちがダークトリニティらしい。
3人いるうちの1人に担がれたかと思うと、船の外へと放り出されてしまった。

「くそ!」

ヒュウ兄がもう一度船に乗り込もうとするも、梯がが上げられ目の前で船が出港してしまう。

「あいつらなんなんだよ!プラズマ団ごと消えやがるし!」

ヒュウ兄は悔しそうに地団太を踏む。
ひとしきり悔しそうに叫んだ彼はトーナメント会場の方へと去って行ってしまった。

「ダークトリニティって…?」
「ダークトリニティとは、人々の動きを封じて連れ去る超人的な連中だ」
「へ、へえ…」

動きを封じるって、いったいどうやっているのだろう。
というか連れ去るってそれ誘拐なんじゃ。
どこかげんなりとした風に説明してくれたチェレンさんはよく知っているのか、それとも経験したことがあるのか。
あまりいい思い出はなさそうだった。

「それにしても、『伝説のポケモンをもう一度従える』とはどういうことだ?ゼクロムもレシラムももうこの地方にはいないのに…」

一人ぶつぶつ呟いていたチェレンさんは、オレの方を見ると調べることがあるからと言って消えた。
どうやらこの先の6番道路に何かあるらしい。


*****


そしてやってきた6番道路。
何かの研究所らしい建物の前に、チェレンさんはいた。

なんでも各地で一瞬気温が-50℃になるという現象が観測されているらしい。
そしてそれを調べてくれと言われ、秘伝マシン「波乗り」を手渡された。

波乗りを雨調に覚えさせ、一先ずはとヒオウギからまだ言ったことのない場所を回りつつ6番道路へと戻ってきた。
途中チェレンさんに今の所問題はないと伝え、6番道路を先へと進む。

すると、どこからかポケモンだと思われる鳴き声が聞こえてきた。

「こふおおおおー!」

急に、目の前へと青いポケモンが出てきた。
それはじっとこちらを見つめたかと思うと、どこかへと走り去っていく。
すると今度は後ろから、ロットさんとお爺さんがやってきた。
お爺さんの話では、さっきのポケモンはコバルオンという伝説のポケモンらしい。
なにか、よくない騒動が起こる前触れなのではないかとお爺さんは心配していた。


*****


ロットさんたちと別れたオレは、電気穴の洞窟へとたどり着いた。
その内部は噂に違わず電気を帯びて青白く発光しており、幻想的な風景だ。

入口より少し進んだところに、ベルさんの姿が見えた。
彼女はここで何か調べ事があるとかで、少しお話しただけで奥へと行ってしまう。

オレものんびりと野生ポケモンと戦ったりトレーナーと戦ったりしつつ奥へと進む。
そうしてだいぶ進んだ頃、ようやく出口と思われる場所へたどり着いた。
どこを抜けると、次の街フキヨセシティだ。

フキヨセについたオレ逹は、早速ポケモンセンターに寄る。
手持ちのみんなを回復させていつもの様に街を見て回ろうと一歩踏み出した時。

「はーい!シオン!!」
「?」

特徴的な髪型をした女性が前方から近づいてきた。
この人にはどこかで会ったことがあるような気がする。
しかしどこだろう、他の面々が濃すぎて思い出せない。

「ふふ、やーっとライブキャスターを使わずお話が出来たわね!」
「あ、アララギ博士か!」
「せいかーい!」

そういえば、ライブキャスターで一度顔を見たことがあるのだ。
すっかり忘れてしまっていた。

「改めて、私がアララギです!私のお願いを聞いてくれてありがとう。パートナーとここまで来てくれたんだよね」
「あ、あはは…」

とんとろは今ボックスに居ますだなんて言いにくい…。

「じゃあ、早速だけど図鑑の評価をさせてもらうわね!」
「は、はい!」

オレはポケモン図鑑を取り出して博士に手渡す。

「ふむ…見つけた数108匹か…なるほどね!ありがとう、これは感謝の気持ちよ!」

そう言った博士は、オレに紫色のモンスターボールを手渡した。
初めて見るそのボールを、オレはまじまじと見つめる。

「それはマスターボール。どんなポケモンでも絶対に捕まえられる最高のボールよ」
「へえ…」
「旅にポケモンとの出会いは付き物。チャンスを逃さないでね!」
「はい」

こんな貴重なボールをくれるなんて、アララギ博士って太っ腹だなあ。
本人は細い体だけど。

そんな事を思っていると、遠くからアララギ博士を呼ぶ声が聞こえてきた。
オレ逹が声のする方を見ると、赤茶色の髪の女性が近づいてくるのが見えた。

「あら、フウロじゃない!シオン、こちらはフキヨセジムのジムリーダー、フウロよ」
「もー博士ったら。今はねじ山が徒歩で行けないから飛行機に乗せてって言ったのは博士でしょ!シオン君、初めまして。あたしはフウロよ」
「オレはヒオウギタウンのシオンです。よろしくお願いします」

この二人は仲が良いらしい。
とても気さくに話し合っていた。

「あはは、ごめんなさいね。だけどどの前にタワーオブヘブンを調べたいの!だからそれまで待っててくれないかしら?」
「もー、しかたないなあ」
「それじゃあね、シオン!どんな時でもポケモンと仲良くするのよ」

言うと、アララギ博士は言ってしまった。
フウロさんは少しの文句を言っていたがそれだけで、くるりとオレの方へ向き直る。

「さてと、あなたはジムに来て挑戦する?それとも博士が向かったタワーオブヘブンで鍛える?あたしはどっちでもいいんだけど」
「あ、オレはタワーオブヘブンに行ってみようと思います」
「そう。それじゃ、またあとでね」
「はい」

フウロさんもそれだけを言うと言ってしまった。
オレも、一人で行ってしまった博士がちょっと心配だし行ってみようと思う。
一人であちこち行くような人らしいから、大丈夫だとは思うけど。
PR